そして目をつぶり、1回、2回と数えながら手に触れたキャップをひっくり返していった。
こうして25まで数えたところで急に、1個のキャップを手で隠して客に尋ねた。
「手の下のキャップは表?裏?」
さて、どっち?
こういうのは試してみるのが一番だ。
身近なものを順に裏返してみよう。
ある法則にさえ気が付けば、実際に25回もやらなくても、答えが出るはずだよ。
最初、キャップは全て表だった。
そこから1枚ひっくり返すと当然、表が4枚、裏が1枚になるね。
次は表が3枚、裏が2枚になる。
その次は表が2枚、裏が3枚。
ほら、なにか法則に気付かないかい?
ひっくり返した回数と、そのときの表の数に気をつけて考えればいい。
ひっくり返した回数が偶数回のとき、表になっているキャップは奇数かな?
偶数かな?
それがわかれば、25回ひっくり返したときどうなるかもわかるはずだよ。
ひっくり返した回数が奇数回だと、かならず表を向いているキャップの数は偶数になる。
25回は奇数だから、表向きのキャップの数は偶数のはずだ。
すでに見えているキャップは表向きのものが2枚あるから…?
答えは「B」だ。